激動の一年半を乗り越え、明るい未来へ動き出そう

2021年9月30日

本コラムを書こうとしているところに、とても嬉しいニュースが入ってきました。
PC・ネットワークの管理・活用を考える会(PCNW)が、毎年の活動の総決算として行っているイベント“PCNW大会”が、“ビジネス+IT”の記事に取り上げられました。

2021年7月の大会のテーマは、「みんなで元気になろう!~いまこそ考える情シスのモチベーション~
コロナ禍での情報システム部門のあり方や部員の実態はどうなのか?ということに焦点を当てました。

大会のゲストには、あまねキャリア CEO 沢渡あまね 氏とパーソルホールディングス グループデジタル変革推進本部 本部長 朝比奈ゆり子 氏のお二方を迎え、PCNWの幹事長 寺嶋さんと対談をして頂きました。
ビジネス+ITの記事にて詳細を書いて頂いていますので、ご興味ある方はご確認頂ければ幸いです。
「今は情シスにとって大チャンス」会社を変えるIT部門のありかたとは?情シス悩み相談 |ビジネス+IT (sbbit.jp)

ゲストによる対談の前には、我々東西の座長四人が、この一年の活動を振り返りながら、参加者からの事前のアンケートを拝見しコロナ禍での情報システム部門についてディスカッションしました。
これもビジネス+ITの記事にて詳細を書いて頂いていますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
情シスアンケート、コロナ禍で予算は減った?モチベーションは? |ビジネス+IT (sbbit.jp)

今までの活動を記事にして頂けましたこと、大変感謝しております。ビジネス+ITさん、ありがとうございました。

コロナ禍のこの約一年半は、情報システム部門だけではなく多くの方にとって激動の期間だったのではないでしょうか?

私は大手SIerの営業の一人として、ここまで大きな変化はかつて無かったと、改めて感じております。

ただ「DX」や「ゼロトラスト」という言葉がバズワード化してしまい、本来あるべき姿に向かっていないパターンも見受けられ、その場しのぎとなってしまっている状況が散見されます。

このコロナ禍での変化の成否がこれからの生き残りを分けることになりますので、皆さんも方向性などの再確認・修正をしてみてはいかがでしょうか。

特に「DX」は、デジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションという三つのフェーズを、一つずつ段階を踏んでいかないと実現しません。
いきなりデジタルトランスフォーメーション=DXに蛙飛びできると考える方もいるようですが、それぞれのフェーズでの成功・失敗を経て、本当の意味でのDXが実現できるのではないでしょうか?

NPO法人CIO Lounge(※)の矢島様が「DXは“ビジネストランスフォーメーション by Digital” つまり、BX by Dである」と仰っていましたが、私も同様に思います。
あくまでもDigitalは、手段であって目的ではない、ということです。そこを忘れずにDXを進めていければ、きっと、これからの生き残りの勝負に勝てるのではないかと考えています。

まだまだコロナ禍は収まりませんが、ITを利活用してビジネスをトランスフォーメーションし、将来生き残って日本の財産・遺産となるような企業活動が出来ればと、改めて思った次第です。

※NPO法人CIO Lounge
https://www.ciolounge.org/

<お断り>
本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属企業及びその業務と関係するものではありません。

吉崎 大輔 日本電気株式会社
第二製造業ソリューション事業部デジタルマーケティング部 主任

15年以上関西のお客様(民需・官需)に対し、セキュリティ全般や事業継続などを専門に、営業やコンサルティングに従事。
また、2011年より、NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)西日本支部にて活動。2021年度は、「今すぐ実践できる工場セキュリティ対策のポイント」として、中堅中小企業の工場の現場の方々に対して、セキュリティを分かり易くご説明できるアウトプットを検討中。

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